リベリア食人スラム街ウエストポイントの悲惨な実情を知る

みなさんはリベリアという国について何をご存じだろうか。おおまかな場所がわかるだけでも良い方だろう。日本ではリベリアについての報道など皆無で、だれにも知られないのは当然のこと。

しかしこの国を覆いつくす狂気の歴史と貧困の闇は深い。ここは人類最大のタブーである「人食い」が今も行われる場所である。

リベリアの歴史と貧困問題


by The U.S. Army

リベリアはもともと、世界でも珍しいアメリカの植民地だった。アメリカで奴隷という身分から解放された黒人により入植されたのだが、彼らは自分たちの経験に習って現地の黒人を奴隷にした。信じられない話だがこれが真実。本来人間はモラルなんて持っていないのだ

国として独立したのは1847年のことだが、そこから終わりのない内戦の時代に突入する。1989年に起きた第一次内戦は差別と貧困を背景に、反政府組織のクーデターはすさまじかった。この頃から国内にはコカイインやヘロインが蔓延し始める。

紛争状態で目の前に死体がゴロゴロ転がり、自分もいつ死ぬかわからない状況で、麻薬に溺れた人間は食人鬼と化した。これは噂や都市伝説なんかじゃない。実際の映像や証言として残っている事実だ。

あるものは戦いの前の儀式として幼い子供を殺し、その血液を飲んで心臓を食べた。またあるものは飢えをしのぐために、路上の死体を調理して食べたという。これがたった30年前のこと。

さらに衝撃的なのが、食人行為が今も貧しい地域では続いているということ。舞台となるのが最貧スラムのウエストポイントだ。

ウエストポイントの生活と犯罪


by UNMEER

ウエストポイントはこの世の地獄だ。海岸沿いの狭い範囲にバラックが密集し、人々はゴミにまみれて生活している。上下水道すら存在しないこの地域では、排便にビーチを使う。そのため砂浜は常に人々の糞尿で埋め尽くされている。

その衛生環境の悪さと人口密集のせいで、2014年のエボラ出血熱はこの場所で大流行した。病気の知識もない彼らは援助で訪れた医師団などを攻撃し、リンチ殺人に発展する悲惨な事件も起きた。

街を歩けば麻薬中毒者の多さに驚くだろう。まだ幼い10代の少年もすでに立派なコカイン中毒者。その目はどこを見ているのかもわからず、話など当然通じない。彼らは殺人も強盗もレイプも抵抗なく犯すし、それを取り締まる警察なんてこのエリアには来ない。

女性の人権なんて皆無に等しく、人口の7割以上がレイプの被害に合っている。売春宿では若い女性が1回1ドル以下で体を売り、しばしば食人鬼に殺されて食べられる。これが今リベリアで起きている事実だ。

この場所では海外からの援助も効力を持たない。ある団体が少女たちのために学校を建設したところ、その場所を任された権力者が少女たち全員をレイプした。職員はレイプの事実を知りながら、報復が怖くて報告すらできなかった。

かつて最大の経済援助国だったアメリカも、今では見切りをつけてリベリアを見放した。未だに基本的なインフラすら整わないこの国の、さらに最底辺のウエストポイントに未来は来るのだろうか。

リベリアを描いた映画

リベリアを舞台にした作品としては「リベリアの白い血」が有名だ。日本人監督により制作されたこの映画は、リベリアの悲惨な内戦と貧困の現状、そしてそこから逃れた移民たちの苦悩が生々しく描かれている。

冒頭で紹介したVICEのドキュメンタリーも秀逸。ユーチューブに上がっているので気軽に見られるが、ご視聴の際は心の準備をきちんと行ってほしい。トラウマレベルの映像が続出する問題作だ。